院長ブログ
冠攣縮性狭心症と気管支喘息
(2023.02.09更新)
心臓を養う冠動脈がけいれんすることで胸の痛みを生じる病気を、冠攣縮性狭心症といいます。血管がけいれんを起こしていないときには、血流が保たれているため、通常の検査で異常を見極めることは困難です。診断をつ… ▼続きを読む
寒冷痛と痛風
(2023.02.02更新)
寒さ厳しい季節です。特に、耳や指先、足先などは、暖房のきいた屋内にいるときでも、ジッとしていると、冷たい痛みを感じることがあります。
では、冷たい刺激で、耳や手足の先が痛くなるのはなぜでしょうか。体… ▼続きを読む
大寒と耐寒
(2023.01.26更新)
二十四節気では、1月20日ごろから、大寒に入ります。年間で最も寒い時期とされており、ここ数日間の気温をみていると、確かにその通りだと頷けます。
大寒を乗りきるため、古来より、耐寒の備えも工夫されてき… ▼続きを読む
ステーキハウスとカリフォルニアから来た娘
(2023.01.19更新)
医療用語には、○○症候群といった表記が多くあります。症候群とは、同時にみられる複数の症状や徴候をまとめた呼称です。たとえば、循環器領域では、心筋梗塞や不安定狭心症を指す急性冠症候群や、特徴的な心電図所… ▼続きを読む
寿司屋の思い出と急性心筋梗塞
(2023.01.12更新)
新聞記者の高知支局時代、当時のデスクによく連れていっていただいた寿司屋があります。取材がうまくいかず、デスクに愚痴をこぼす私に、強面の大将と気風のいい女将さんが、いつも「おまんはイノシシみたいで、いっ… ▼続きを読む
とにかくとうさぎ
(2023.01.05更新)
「とにかく」という言葉があります。いずれにしても、とか、何はともあれ、といった意味で用いられ、日常会話でもよく耳にします。
漢字で表現すると、「兎に角」となりますが、はて、兎(うさぎ)に角なんてあっ… ▼続きを読む
小麦とアレルギー
(2022.12.29更新)
深刻化しつつある食糧危機をめぐる報道を、頻繁にみるようになりました。そのうち、小麦は、パンや麺の原料となり、私たちの食生活にとって身近な穀物です。いま、あらためて、私たちの日常が、世界中の国々にどれだ… ▼続きを読む
クリスマスマーケットと窓の灯り
(2022.12.22更新)
若いころ、海外へ1人旅する季節は、主に冬でした。航空券が最も安くなる時期だったからです。
この時期のヨーロッパを訪ねると、クリスマスマーケットを楽しむことができます。暗がりの広場に、こぢんまりとした… ▼続きを読む
運動処方と社会的処方
(2022.12.15更新)
処方というと、おくすりをイメージされる方が多いと思います。たしかに、おくすりの処方は、さまざまな病気に対する主な治療法のひとつです。しかし、臨床の現場での処方に、おくすり以外のものもあるのをご存じでし… ▼続きを読む
1/fゆらぎと心臓
(2022.12.08更新)
1/fゆらぎということばをご存じですか。これは、スペクトル密度が周波数fに反比例する揺動を指します――なんて説明されても、更に理解不能になってしまいます。
簡単にいえば、私たちが心地よいと感じること… ▼続きを読む