リンゴと医者いらず
秋晴れに誘われ、リンゴ狩りを楽しんできました。どの品種もおいしかったですが、特に、やや小粒で薄紅色のあかぎが、たっぷりの甘さとほどよい酸味で、気に入りました。
さて、米国には”An apple a day keeps the doctor away.”ということわざがあります。日本語に訳せば「1日1個のリンゴが医者を遠ざける」、つまり、リンゴを食べると医者いらずの健康な心身でいられるという意味でしょうか。
リンゴは、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富です。また、リンゴ1個に含まれる糖分は、茶碗半分ほどのごはんに相当しますが、急な血糖上昇を起こしにくいとされています。一方、ある調査では、毎日リンゴ1個以上を食べた人とそうでない人とで、健康状態に明らかな差はなかったと報告されています。リンゴに偏らずほかの果物や野菜もあわせて摂取するほうが、真の意味での医者いらず、健康によりよい影響を与えてくれそうです。
ちなみに、旧約聖書「創世記」に記されたアダムとイブが食べた禁断の果実こそ、リンゴだったとの説があります。リンゴは、世の中のありようを変革させうる象徴なのでしょうか。米国・ニューヨーク市のニックネームが”The Big Apple”であったり、スティーブ・ジョブズ氏らが創業しパーソナルコンピュータの概念を普及させた会社名が“Apple”社であったりするのは、偶然ではなさそうです。