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雨傘原稿とすきま時間

[2022.07.07]

新聞記者として高校野球の取材を担当していたころ、雨傘原稿と呼ばれるものがありました。地方大会のシーズンになると、地方版紙面の多くが、球児たちの熱戦を伝えるニュースで埋まります。しかし、雨が降ると、日程が順延となり、翌日に掲載予定だったはずの記事の枠が、ポッカリと抜けてしまいます。そのため、試合のなかった翌日にも、読者に楽しんでもらえるような記事を提供できるよう、あらかじめ原稿を準備しておくのです。

私は、雨傘原稿を書くのが好きでした。マネジャーや応援団員、吹奏楽部員、アナウンス部員、球場の整理員といった、選手以外の高校生たちの輝く姿を多くの読者に知ってもらえるのは、雨傘原稿の醍醐味であり、高校野球取材の真髄だとも感じていました。

さて、普段の生活でも、雨の降る日もあれば、風の吹く日もあり、予定通りにいかないことがたくさんあります。そんなとき、雨傘原稿のように、すきま時間を埋めるための計画をあらかじめ立てておくのはいかがでしょうか。たとえば、外出してのウオーキングができないとき、屋内で実践できる体操などのプランを準備しておくと、運動習慣を継続することができるのと同時に、いつもと違う新鮮な気持ちで取り組むことができ、更なる生活習慣改善につながることも期待できます。特に、働き盛りで時間に余裕のない方にとって、すきま時間をいかに活用できるかは、健康管理のポイントといえるでしょう。

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