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ワクチン接種と15年後の自分

[2024.04.11]

「くちびるに歌を」(中田永一、小学館)は、長崎県・五島列島にある中学校が舞台の青春小説です。合唱部を臨時で指導することになった柏木先生は、部員たちに対し、課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、15年後の自分に向けて手紙を書くよう命じます。

みなさんは、15年後の自分を想像したことがありますか。幼いころ、大きくなったらこんな仕事をしたい、こんな人になりたいと夢見たように、歳を重ねたいまも、自身の未来予想図を思い描いていますか。

なるべく感染症を予防し、まわりに迷惑をかけず、元気に長生きしたい。それを叶える手段のひとつが、ワクチン接種です。新型コロナ禍で、一般の方のワクチンに対する認識が大きく変わったように思います。新型コロナウイルスに加え、インフルエンザウイルス、肺炎球菌、水痘・帯状疱疹ウイルスなどに対するワクチンは、広く知られ、関心が高まっている印象です。

最近では、RSウイルスに対するワクチンも登場しました。元々、小児科の領域で知られていたウイルスですが、高齢者における感染症の原因としても多いことが明らかになってきました。特に、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、心疾患、糖尿病を基礎疾患に有する60歳以上の方で重症化しやすく、そのリスクは、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスによる感染以上ともいわれています。繰り返し感染する可能性もある一方、発症した際の特効薬がないのも特徴です。

もちろん、いずれのワクチンにも副反応が起こりえます。また、接種したくてもできない方もおられます。そのため、一概に、ワクチン接種を推奨するものではありません。ただ、ワクチン接種のメリットとデメリットを天秤にかけるときの指標として、15年後の自分自身の、こうありたいと願う姿を想像してみることは、とても大切なことのように思います。

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