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院長ブログ

健忘と認知(2022.05.19更新)

学生時代、仕送りやアルバイトで得たお金を貯めて、アイルランド・ダブリンの語学学校へ短期留学したことがあります。英語を学ぶという意気込み以上に、ケルト文化発祥の地で触れる西欧の日常への興味が尽きず、宿題を忘れてしまうことがしばしばの劣等生でした。ある日、担任の先生から「あなたはamnesiaですね」と、笑いながら言われたのを覚えています。

“amnesia”とは、健忘症のことをいいます。健忘症は、もの忘れのことで、医学的には、言語で表現できる記憶が障害された状態を指します。記憶喪失も含まれますが、一過性の場合、治療を要することなく、1日以内に自然回復するとされています。

一方、認知症は、単なるもの忘れではなく、物事を理解したり判断したりする知的機能が低下することで、日常生活に支障をきたした状態をいいます。認知症では、健忘症と異なり、本人にとって重要な事柄すら思い出せなくなっているといわれています。ただ、認知症になっても、どうしても忘れたくない大切な思い出などは、最後まで記憶としてとどめられているとの報告もあります。

健忘症の原因として、頭部外傷や精神的ストレスがあげられます。また、認知症の発症には、高血圧や運動不足が大きく関与します。それぞれのライフスタイルにあった生活習慣の修正を”amnesia”することなく継続し、認知機能の低下を予防しましょう。

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