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彼岸と現世を生きること

[2023.09.21]

暑さ寒さも彼岸までとはいうものの、今年の暑さはいつまで続くのでしょうか。

仏教の世界では、彼岸の時期、あの世とこの世とを隔てる三途の川の幅が最も狭くなるとされています。そのため、彼岸は、先祖を供養するとともに、現世を生きる自身を見つめ直す期間ともいわれています。

いまの自分は、健やかな日々を過ごしているでしょうか。感謝の気持ちを忘れていないでしょうか。つらいことや悲しいことを1人で抱え込んでいないでしょうか。楽しいことやうれしいことを家族や友人と分かち合えているでしょうか。幼いころに憧れた大人になれているでしょうか。

生涯は1度きりですが、節目ごとに区切りをつけることで、幾通りもの人生を体現できます。振り返ると、私自身、寄り道をしながら、いくつかの人生を歩んできた気がします。いまは、私を頼ってくださる患者さんの人生が彩り豊かなものになるよう、精一杯お手伝いしていくことが、現世での私の使命のように感じています。彼岸の入りに、そんな思いで自身を見つめ直しました。

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