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尿酸と動脈硬化

[2023.06.22]

尿酸のイメージとして、痛風を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

尿酸は、プリン体という物質が体内で代謝されてできた老廃物です。これが、血液中で過剰になると結晶化し、足の親指の付け根などに炎症を起こし、激しい痛みや腫れといった痛風発作を起こします。

痛風で知られる尿酸ですが、実は、動脈硬化にも関係しているのではないかと、最近、話題になっています。たしかに、高尿酸血症の人で心血管疾患の発症が多いことは、以前から知られていました。尿酸自体が動脈硬化に及ぼす影響について、現在進行形で研究がなされていますが、そのメカニズムを解明するキーワードのひとつとして、血管を痛める作用をもつ酸化ストレスがあげられています。

尿酸値を上げないためには、原因となるプリン体の摂取を控えることが大切です。プリン体を多く含む代表的な食品は、ビール、焼きとり、魚の干物などです。ちなみに、デザートのプリンとプリン体とは、別物です。また、強いストレスにより尿酸の産生が促進されるともいわれ、穏やかに日常を過ごすことも、高尿酸血症や動脈硬化の予防につながるといえます。

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