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寒暖差とモーニングサージ

[2023.10.19]

暑い夏が過ぎ、朝夕には肌寒さすら感じるようになりました。山間部から通院しておられる患者さんの中には、早くもストーブやこたつを準備したという方も。

日内の寒暖差が大きいこの時期、特に朝の血圧が普段より高くなることがあります。起床前後に血圧が急上昇する現象をモーニングサージといい、これが寒冷を伴う気温変動の影響で生じやすくなるためです。

モーニングサージ型の高血圧は、夜間就寝中にも高血圧が持続するパターンと同様、心臓や脳の血管の病気を起こしやすいとされています。ある報告では、日中高血圧の人より、日中は正常で朝だけ血圧が高い人の方が、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高かったそうです。

寒暖差以外に、飲酒やストレスも、モーニングサージの原因になります。また、普段、高血圧でない人でも起こるとされ、その場合、元々血圧が高い人よりも、重篤な心・脳血管疾患になりやすいとの報告もあります。

家庭での日々の血圧測定は、この時期のモーニングサージの有無を知る上でも極めて大切です。

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