ショートケーキとヘルシースナッキング
ケーキと聞いて、まず思い浮かべるのは、クリームをのせたスポンジ生地に苺をあしらったショートケーキです。シンプルな見ためが、洗練された甘さをより引き立ててくれます。
ところで、ショートケーキの「ショート」とは、どういう意味なのでしょうか。「ショート」と聞くと、まず「短い」という和訳をイメージします。しかし、ショートケーキの場合、「くだけやすい」「もろい」といった別の意味を指すようです。そういえば、シュークリームも、英語でいえば、靴のクリームという意味になってしまいますが、実際には、フランス語の「シュー・ア・ラ・クレーム」のことで、膨らんだ形状がキャベツに似ていることから、クリーム入りのキャベツを意味するこの言葉が用いられるようになったようです。
ケーキ類は、糖尿病患者さんにとって、控えたほうがよいとされる食品のひとつです。一方、適切な治療計画のもとであえて間食を摂取する、ヘルシースナッキングという考え方があります。これは、新しい健康的な食習慣とも訳され、こまめに間食を摂取することで、空腹状態からの極端な血糖上昇を押える効果を期待するものです。食後の過剰な高血糖は、だるさや集中力低下の原因になり、脂肪の蓄積を亢進させるともいわれています。たとえば、かかりつけ医と相談の上、3食の糖質摂取量を控えめにする一方、ショートケーキ1/2切を間食として摂取するなどの工夫で、心身ともにストレスの少ない健康生活を維持していくことができそうです。