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桃とアーモンド

[2022.03.03]

ひな祭りは、女児の健やかな成長を願う年中行事のひとつです。桃の節句とも言いますが、これは、現在の3月上旬から4月中旬までにあたる旧暦の3月3日が、桃の花が咲く季節であることに由来します。その歴史は古く、平安時代までさかのぼるとされ、元々は厄払いとして催されていたようです。

さて、桃という漢字の入った医学用語に、扁桃があります。扁桃は、舌の左右つけ根あたりにあり、鼻や口からウイルスや細菌が体内に侵入してくるのを防ぐはたらきをします。たとえば、風邪をひいたときに「扁桃腺が腫れた」などと表現されますが、正しくは、リンパ組織であってもリンパ腺ではないため、腺という文字がつきません。

ところで、扁桃という言葉の由来をご存じでしょうか。実は、アーモンドの和名で、形が似ていることから、語源となったようです。ちなみに、アーモンドには多くの栄養素が含まれていますが、中でも、ビタミンEは、その抗酸化作用により、老化を防ぐ効果を期待できることが注目されています。ひな祭りの日に、あられに添えて、アーモンドをかじってみるのも一興かもしれません。

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