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心筋梗塞と歯周病

[2023.04.20]

心筋梗塞は、胸痛をきたす循環器疾患の代表格です。心臓に張りつく冠動脈が血栓で詰まり、心臓の筋肉にダメージが生じる病態で、詰まりどころによっては、病院へ救急搬送される前に心臓が止まってしまいます。

心筋梗塞の原因となる血栓は、冠動脈の血管壁に形成されたプラークと呼ばれる塊の被膜が破れることで出現します。ここでいうプラークは、動脈硬化をひき起こす粥状の隆起で、内部に脂肪沈着を認め、加齢以外に、高血圧や脂質異常によって大きくなるとされています。

ところで、意外に思われるかもしれませんが、最近、歯周病と心筋梗塞との関係も明らかになりつつあります。歯周病は、歯垢(これもプラークと呼ばれます)中の細菌が原因となります。この細菌の刺激によっても、冠動脈内にプラークが形成されることがわかってきました。

歯周病は、糖尿病の合併症としても有名です。また、不規則な食生活や喫煙も原因となり、その点においても、心筋梗塞と共通しています。

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