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山口県民と減塩ライフ

[2019.09.19]

先週、県医師会の研修会へ出席するため、山口市の県総合保健会館を訪ねました。同会館は、県健康づくりセンターとしても機能しており、1階ロビーには、健康に関するさまざまなパンフレットが並べられたり、クイズコーナーが設置されたりしていました。

パンフレットのひとつ、「元気っちゃ! やまぐち減塩ライフ」を手に取ってみました。それによると、20歳以上の山口県民における1日あたり食塩摂取量は、男性10.7g、女性8.7gで、全国平均(男性10.8g、女性9.2g)より低値であるものの、2015年版日本人の食事摂取基準に示された食塩摂取目標量(男性8.0g未満、女性7.0g未満)より多い状況が示されています。

もちろん、すでに高血圧を指摘されている方の食塩摂取目標値は、1日6.0g未満で、さらに減塩を意識した取り組みが必要です。当院では、高血圧治療中の患者さんに対し、尿から1日あたりの食塩摂取量を推算し、生活習慣改善に役立ててもらっています。

ちなみに、このパンフレットに記載された高血圧の診断基準が、残念ながら古い基準のままになっていました。日本高血圧学会による高血圧治療ガイドラインが、今春5年ぶりに改訂されたことは、報道等でも話題になりました。できるだけ早いバージョンアップを期待することにしましょう。

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