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中性脂肪と運動のすすめ

[2019.10.10]

運動するのに、心地よい季節になりました。高血圧やコレステロール異常、糖尿病といった生活習慣にかかわる病気をお持ちの方にとっても、ちょっと体を動かしてみようかという、よいタイミングになるかもしれません。

脂質異常症のうち、高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症ともいいます)は、悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールと同様、心血管病を含む動脈硬化性疾患のハイリスクとされます。原因として、家族性などの原発性と、何らかの生活習慣や病気をもとに生じる続発性(二次性ともいいます)とがあり、日常臨床では、続発性が圧倒的に多い印象です。

続発性の高中性脂肪血症に対しては、運動や摂取カロリー制限、体重の適正化が必要です。運動は、薬物療法を安易に開始するより、生活習慣を整えるのに役立ち、糖尿病の進行例や整形外科疾患で運動困難な場合などを除き、強く推奨されます。適度な運動により、相対的なエネルギー過剰摂取の改善や健康的なダイエット効果なども期待できます。

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