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ACTと医療

[2023.12.07]

英語でactといえば、行動や言動をあらわす名詞や動詞を意味します。アクション(action)やアクティブ(active)といった派生語は、日常会話でも馴染みがあります。

さて、医療の世界でも、ACTという用語が、略称としていくつかの意味をもって用いられます。たとえば、Activated Clotting Timeを略したACTは、活性化凝固時間のことで、ヘパリンという抗血栓薬を使用する際、その効き具合がどうかをみるための指標となります。また、Assertive Community TreatmentとしてのACTは、積極的地域医療や包括的地域生活支援プログラムをさし、重い精神障害を抱えた人が住み慣れた場所で安心して暮らしていけるよう、さまざまな職種からなる医療チームにより提供される支援プログラムのことをあらわしています。

最近では、気管支喘息の患者さんに対し、Asthma Control TestというACTを実施する機会が増えてきました。これは、自身の喘息症状を点数化し、それによってどれだけコントロールできているかを評価するものです。質問は5つだけで、簡便にできるのが特徴です。

新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時流行が懸念されるいま、「ゼーゼー」とした息切れや夜間に目立つ咳のある方は、感染以外に、気管支喘息や心不全といった疾患や病態を鑑別する必要があります。

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