5月と高血圧
[2023.05.11]
この時期、健診で異常を指摘されたとのことで来院される患者さんがたくさんいらっしゃいます。内科全般に加え、循環器疾患を専門とする当院では、心電図異常に関する相談も多く、必要に応じて、超音波や運動負荷などで精査しています。
そんな中、放置されやすいのが、血圧の異常です。確かに、健診会場や医療機関で血圧を測定されると、普段より血圧が上がる、いわゆる白衣高血圧の場合も少なくありません。しかし、たとえば、普段から自宅で血圧を測る習慣のない方にとって、健診で指摘される高血圧は、いまの健康状態を評価するための貴重な情報になるのです。
毎年5月17日は、世界高血圧デー。国内でも、高血圧の日として、高血圧に関する啓蒙活動がなされています。高血圧は、サイレントキラーとも呼ばれ、症状のないままに動脈硬化を進行させ、さまざまな病気を引き起こします。
ゴールデンウイーク中に降り続いた雨があがり、時折吹き抜ける薫風に新緑がなびく姿の美しいこの季節。ちょっと立ち止まって、高血圧と健康について考えてみませんか。