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脚のむくみと心不全

[2020.01.16]

脚のむくみは、誰にでも起こりうる症状です。長時間の立ち仕事やデスクワークに従事しておられる方は、特に夕方、脚のむくみを感じることがあるかもしれません。
脚がむくむのは、多くの場合、心臓から足先まで流れていった血液中の水分が、心臓までうまく戻ってこられないことによります。病気でいえば、例えば、いわゆるエコノミー症候群と呼ばれる深部静脈血栓症は、脚の静脈内に血液のかたまりができてしまうことで血流が悪くなり、むくみを生じます。また、手術でリンパ節を切除した後などで、静脈に巻きつくリンパ管中の液が流れにくくなっても、同様の症状が起こりえます。
深部静脈血栓症やリンパ浮腫では、一般に、対象となる片側の脚がむくみます。一方、両脚ともむくむ場合、心臓や腎臓、肝臓の病気が潜んでいることがあります。特に、心臓を中心とした血液循環の交通渋滞をきたした心不全は、寒いこの季節に悪化しやすく、脚のむくみが、最初に自覚される心不全増悪のサインであることもよくあります。
ほかに、感染症などの炎症によっても、むくみのような腫れがみられることがあります。いずれにしても、適切な診察を受けることが大切です。

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