手足の痛みと喫煙
[2023.03.02]
手足の痛みは、さまざまな原因で起こります。そのうち、血液の循環系にかかわるものとして、バージャー病があります。
バージャー病は、閉塞性血栓性血管炎ともいい、手足に栄養を送る動脈の炎症により、血流が悪化する病態です。重症の場合、手足の指を切断しなければならないこともあります。
バージャー病発症の原因として、詳しいメカニズムは明らかにされていませんが、ほぼ喫煙によることはわかっています。喫煙者で、手足にチクチク感ややけどの後のような感覚があれば、バージャー病の可能性があります。悪化してくると、潰瘍を生じたり、腐ったりします。
進行を食い止める特効薬はなく、とにかく禁煙することです。戦争や飢餓などで、生きたくても生きられない人たちがたくさんいる中、高いお金を支払ってまでする贅沢な自殺行為が喫煙です。バージャー病であっても、そうでなくても、自身や家族、友人たちの未来のために、禁煙しましょう。