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フィンランド症候群とストレス管理

[2024.09.26]

フィンランド症候群という言葉があります。これは、1991年に発表されたフィンランドでのある介入調査の結果を受け、マスメディアによって名づけられました。

この調査では、心疾患に関する何らかの危険因子を持つもののまだ発症していない人を対象に、健診や生活指導、必要に応じた投薬を受けた群とそうでない群とに割り振られました。その結果、介入群、つまり、健康管理がなされた群のほうが、非介入群より、心疾患による死亡率が高かったという皮肉な結果になったのです。

みなさんは、このフィンランド症候群をどんな思いで受け止めますか。喫煙や飲酒をしたり、健診を受けなかったりした方が長生きできるんだなんて思われますか。たとえば、結果の考察として、過度の健康への取り組みがストレスとなり、かえって健康を害してしまっているのではないかというものがあります。たしかに、それも否定できません。

しかし、逆にいえば、ストレスをも含めて適切に管理していくことが健康管理の要であるということを示唆しているととらえることはできないでしょうか。サプリメントに健康器具、健康情報など、私たちが生きる世界は、真偽を問わず情報の波であふれています。そして、ときにその荒波に飲み込まれてしまいそうになります。そんなストレスを抱えておられたら、どうかひとりで悩まずに、私たちとともに健康のためのストレス管理をしてみませんか。

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