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クリスマスツリーとゆず湯

[2021.12.16]

JR徳山駅前から続く御幸通りの街路樹を彩るウインターイルミネーションが、普段は工場群の放つ光に包まれた地方都市に、年末のこの時期だけ、地上に降りそそぐ星々のような輝きを添えてくれます。1985年に始まった周南市のツリーまつりは、いまや、日本夜景遺産に認定されているとのことです。

かわいらしいオーナメントで装飾されたモミの木は、クリスマスを象徴するイメージです。しかし、クリスマスツリーは、元来、北欧の古代ゲルマン民族が、冬至の祭りに用いていた樫の木に由来するのだそうです。それが、後世になって、クリスマスに飾られるようになったといわれています。

冬至といえば、ゆず湯を思い浮かべる方もおられるでしょう。冬が旬のゆずは、香りが強く、湯船に浮かぶ光景と相まって、心身ともに癒やされます。ゆずに含まれるビタミンCは、柑橘類の中でも多いとされ、免疫力強化や美肌効果も期待できます。

昼の時間が最も短い冬至の夜、クリスマスツリーを眺めながら、吐く息白く家路を急ぎ、あたたかいゆず湯につかりながら、この1年をのんびりと振り返る。なんと贅沢で、幸せな時間でしょうか。

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