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心臓と肺のマック

[2022.10.13]

「マック」と「マクド」、どちらもハンバーガー店「マクドナルド」の愛称として親しまれています。ある報告によると、関西では「マクド」と呼ぶことが多く、それ以外の地域では「マック」が一般的なようです。

さて、医療の世界でも、「MAC(マック)」という用語がいくつか登場します。たとえば、心臓に関してマックといえば、石灰化した僧帽弁輪(Mitral Annular Calcification)をさします。僧帽弁は、心臓内の左房と左室との間にある扉で、加齢や透析などにより硬化すると、弁を通過する血液の流れが悪くなり、心不全をきたすことがあります。

また、肺MAC症という病気もあります。この場合のマックは、Mycobacterium Avium Complexという、結核の親戚みたいな非結核性抗酸菌のひとつをいいます。土埃やミストを繰り返し吸い込むことで感染すると考えられ、長引く咳や痰、だるさの原因になります。最近では、やせ型の中高年女性に増加傾向がみられるようです。発症からの経過が長く、重症化すると、呼吸困難に陥ることもあるため、定期的なフォローアップのもと、適切な時期に治療介入することが大切です。

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