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火振り漁と辰年

[2024.01.04]

新聞記者として高知支局に勤務していたころ、ダバダ火振というユニークな名称の栗焼酎にであいました。製造元である無手無冠のホームページによると、ダバダは、平らな土地を意味する駄場から、四万十川流域の山里で人の集まる場所を意味してつけられたようです。また、火振りとは、四万十川で鮎を網に誘い込む漁の際に、松明を振ることに由来します。

さて、「振」という漢字は、手偏に辰と書きます。ここでの辰はハマグリの原字で、手との組み合わせで、貝の舌のように小刻みにふるえる様を表しています。

一方、今年の干支は、辰(たつ)。ハマグリと異なり、勇壮なイメージの竜または龍が当てはめられています。十干と組み合わせると、甲辰(きのえたつ)となり、春のあたたかい日差しがあらゆるものに降り注ぎ、変化や成長をもたらす年とされています。そういえば、十二支の中で、辰だけが架空の生き物です。実在しないだけに、イメージも膨らみます。

今年は、どんな年になるのでしょうか。せっかくの甲辰、かかりつけ医をうまく利用しつつ、更なる健康に向けて飛躍の年になるようイメージしてみませんか。時には、焼きハマグリを肴に、ダバダ火振をチビリと楽しみつつ。

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