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定食と健康管理

[2024.05.16]

私にとっての定食は、学生時代を過ごした京都での思い出とともにあります。

高校卒業後、1年間京都で予備校の寮生活をしていたときに週末通ったのが、近くにあったコロッケ専門の定食屋でした。いつも、店でいちばん安いコロッケランチを注文しました。いつかお金をためて、いちばん高いメニューを食べたいと願っていましたが、大学生になってまもなく、閉店してしまいました。

大学生時代には、大学の向かいにあった食堂のミックスフライ定食が、大阪まで足をのばしたときには、新梅田食堂街にあった洋食屋のハンバーグや白身魚フライが盛られたAランチが、私にとってのごちそうでした。

定食は、日本独自の文化といえるでしょう。西欧のコース料理と異なり、米、主菜、副菜、汁物、漬物などが、同じ膳に並べられます。主役はもちろん、主食と称される米です。米をおいしく食べるために、定食が生まれたと考えられています。

米は、パンや麺と異なり、基本的に塩分を含まないため、血圧管理に適しています。また、米の消費量が多い国では肥満が少ないとの調査結果もあり、これには、米とともにおかずとして、野菜や大豆、肉を適量食べる定食ならではのスタイルとも関係していそうです。

一方、ご飯が進みやすいので、血糖上昇のリスクがあります。これに対し、米にあわやひえ、麦などを混ぜて炊いたり、玄米に変更したりすることで、そのリスクを減少させることができます。

歳を重ねたいま、学生時代のように、おいしくてボリュームがあり、お財布にやさしいメニューだけでなく、健康管理も意識した定食を選ぶことが増えました。

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