免疫と食生活
[2021.05.06]
ウイルスなどの外敵から身体を守る仕組みを、免疫といいます。私たちの体内では、侵入してきた外敵を直ちに迎え撃つ自然免疫と、外敵の種類を見分けた上で狙ったものだけを攻撃する獲得免疫の2段構えで、新型コロナウイルスなどによる感染を防ぐ役割を担っています。
免疫力は、生活習慣と深く関係していることがわかっています。特に、栄養バランスのよい食生活は、免疫力を高めるといわれています。たとえば、ビタミンやミネラルを多く含んだ食品、発酵食品などは、免疫力を向上させ、感染予防につながる効果を期待できるとされています。発酵食品でいえば、味噌や粕漬け、納豆など、和食でおなじみの食材があげられます。
また、食生活とも関連する肥満ややせも、免疫力に影響するようです。ある報告では、新型コロナウイルス感染症重症化のリスクとして、高血圧症や糖尿病などの基礎疾患がある人で2,3倍、肥満の人で6,7倍とのデータが示されています。また、栄養不良によるやせの人では、ワクチンの効果が出にくいともいわれています。