とにかくとうさぎ
[2023.01.05]
「とにかく」という言葉があります。いずれにしても、とか、何はともあれ、といった意味で用いられ、日常会話でもよく耳にします。
漢字で表現すると、「兎に角」となりますが、はて、兎(うさぎ)に角なんてあったでしょうか。由来を調べてみると、どうやら当て字のようで、元々あった「とにかくに」という言葉に、仏教用語で現実にはないものをさす「兎角亀毛」の漢字を借用したものだそうです。
とにかく、今年は卯(うさぎ)年です。ここでいううさぎも、また、十二支の「卯」という文字に、たまたま動物のうさぎを当てはめたもののようです。
うさぎの特徴である長い耳や早く走ることのできる足は、天敵である肉食動物をいち早く察し、逃れるために発達したとされています。また、その目は、360度近くを眺めることができるのだそうです。
うさぎには、私たち人間がどのように映っているのでしょうか。とにかく、新しい年も、適切な情報に耳をすませ、走らずともしっかりとした足取りで歩き、世の中を広く見渡していきたいものです。