メニュー

雪と結晶

[2024.01.25]

暖冬といわれる今シーズンでも、強い寒気が流れ込むと、やはり身がすくむほどの冷たさを感じます。昨日は、当院の位置する市街地でも、朝から昼過ぎまで、また、夜半前から、断続的に雪が降りました。

雪のもとになる氷の粒は、雲の中でできます。これに、空気中の水蒸気が冷気により付着し、さまざまなかたちの結晶がつくられます。水蒸気が多いと、典型的な花びら様の六角形になります。また、同じ六角形でも「樹枝六花」「角板」「広幅六花」「角板付樹枝」など細かい違いがあるようです。

さて、雪の花である氷の結晶は美しいですが、体内でできる結晶には、痛みを伴うものがあり、私たちを悩ませます。たとえば、痛風の原因となる尿酸ナトリウム結晶は、長い針状で、関節内に沈着することで炎症を生じ、痛みを起こします。また、方形のピロリン酸カルシウム結晶が沈着する病気は偽痛風で、痛風同様、関節痛の原因となります。

痛風が、足の親指の付け根に多く発症するのに対し、偽痛風の好発部位は、膝関節です。原因や治療法も、両者で異なります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME