交通渋滞と心不全
[2018.10.06]
心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です(日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン、急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)より抜粋)。
例えば、心臓が原因で、血液の交通渋滞が起こっている状態といえます。交通渋滞の緩和策として、道幅を広げたり、交通量を減らしたりすることがあげられますが、体の中についても、同様のことがいえます。
根本的な解決法としては、心不全の原因疾患に対する治療が優先されますが、例えば、道幅(血管)を広げるために、血管を拡張させる薬を使ったり、交通量(血液中の水分量)を減らすために、尿として体から水分を出す薬を用いたりすることで、心不全による諸症状の改善を期待できます。
心不全症状でお悩みの方、適切な診断や治療により血液の交通渋滞を和らげ、実りの秋を楽しみましょう。