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アイスコーヒーと糖分

[2023.08.31]

大学生のころ、アイルランドの語学学校に短期留学後、冬のヨーロッパ各地を放浪し、いよいよ帰国となったとき、飛行機のトランジットを利用して、1週間ほどシンガポールに立ち寄りました。雪景色から一転、灼熱の東南アジアを大きなバックパックひとつ背負って汗だくで歩きながら、最も飲みたかったのが、ジュースやビールではなく、アイスコーヒーでした。

ヨーロッパでは、基本的に、コーヒーを冷やして飲む習慣がありません。米国でも、都市部で認知されるようになったのは、大手コーヒーチェーンが普及した1990年代からのようです。一方、日本では、昔から夏に冷やしたものを食べる習慣があるからか、明治時代以降、ホットコーヒーと同様に広く定着しました。ちなみに、約30年前のシンガポールでも、アイスコーヒーを売っている店はほとんどなく、日系スーパーの棚で見つけたときには、宝物を発掘したような気分でした。

ところで、アイスコーヒーを楽しむ際、加糖の場合にはちょっとした注意が必要です。冷たい飲み物は、あたたかい飲み物より甘さを感じにくく、より多くの糖分が含まれていることがあるからです。これは、いくつかのスポーツ飲料にもあてはまります。暑さの続くこの時期、塩分と水分だけでなく、糖分を意識することも大切です。

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