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センテナリアンと大還暦

[2025.06.19]

センテナリアンという言葉をはじめて聞いたとき、なんとなく近未来的なイメージを持ちました。実際には、1世紀以上を生き抜いてきた、100歳以上の人たちをさします。

厚生労働省が公表した2024年9月1日時点での国内に住むセンテナリアンは、9万5千人を超え、過去最多だったようです。この数は、もはや小さな都市の人口に匹敵します。

最近、センテナリアンの健康状態に関する研究報告が出始めています。多くのセンテナリアンで、身体機能や認知機能の低下を認め、何らかの慢性的な病気を持っているものの、長寿であることがわかってきました。その一因として、糖尿病や動脈硬化を有している人が少ないことが明らかになっています。

生物としての人は、心臓など生命に直結する臓器としての寿命に鑑みれば、120年程度まで生存可能であるともいわれています。古来より、60歳になることを還暦といいますが、その倍である120歳を大還暦と表現してきました。いまのように医学の発達していない時代の人たちも、人が大還暦まで生きることができることを知っていたのでしょうか。

ちなみに、110歳以上を、スーパーセンテナリアンといいます。当院でともにがんばっておられる患者さんには、ぜひ、スーパーセンテナリアン、そして、大還暦を迎えていただき、近未来を元気に楽しく生きていただきたいと考えています。

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