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花粉症と血圧

[2025.02.06]

今年も、スギ花粉症のシーズンが到来しました。県内では、年明け早々から花粉の飛散が確認されており、既に、仕事や日常生活に影響が出て、苦しんでおられる方もおられるのではないでしょうか。

花粉症の症状である、鼻水、鼻づまり、咳、くしゃみ、頭重感などは、風邪とよく似ています。特に、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスに対するワクチンを接種された方は、仮に感染した際でも、高熱が出たりすることなく、症状だけからは花粉症との鑑別が困難な場合があり、注意が必要です。また、気管支喘息の既往があると、花粉症により喘息症状が悪化してしまうことがあることもわかっています。

循環器専門医の立場として興味深いのは、花粉症が血圧に及ぼす影響です。スイスのある研究で、花粉の飛散量が多くなると、アレルギー症状のある患者において、収縮期血圧、つまり、上の血圧が平均で2mmHgほど上昇したことが報告されました。この傾向は、特に、女性と肥満の人に顕著だったようです。

今シーズンの県内でのスギ花粉飛散量は、例年より多いと予想されています。花粉症の方には、早めの対策をお勧めします。

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