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血圧基準の変わったことと変わらないこと

[2024.06.27]

「血圧の基準値が変わったと聞いたけれど」と、先日、ある患者さんから尋ねられました。はて、最近血圧の定義が変更されたなんて話、聞いていないけれども・・・・・・と思いながら、今春から、特定健診での血圧について、医療機関への受診勧奨判定値が変わったことを思い出しました。

特定健診を受けた際、これまでは、収縮期、つまり、上の血圧が140mmHg以上で、一律要医療機関受診の判定となっていました。それが、今回から、160mmHg以上で、すぐに受診とする一方、140mmHg以上160mmHg未満では、まず、生活習慣修正の努力をした上で、それでも改善しない場合、要受診となったのです。

もちろん、上の血圧が140mmHg以上を高血圧とするとの定義はこれまで通りで、年齢や基礎疾患に応じた管理目標値も変わりありません。

特定健診における判定基準の変更には、うなずけるところもあります。実際に、健診時だけ緊張して血圧が上がったり、正しい方法で血圧測定がなされていなかったりで、普段の家庭血圧や診察室血圧より20-30mmHg高く記録される患者さんは、少なくありません。

いずれにしても、自身の血圧を意識することは、とても大切です。そして、管理の柱は、お薬でなく、減塩、運動、禁煙、節酒などです。1人で悩むより、私たちとともに、よりよい血圧を目指して生活習慣の修正に取り組んでみませんか。

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