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錫とフレキシビリティー

[2021.10.07]

錫(すず)製のタンブラーで冷たいお茶やアルコールを飲むと、途端においしさが増す気がします。たとえば、ビールの場合、錫でできたビアカップに注ぐと、冷たさが長持ちし、きめ細かい泡立ちでまろやかな味わいになります。視覚的な美しさも、錫器が愛用される理由のひとつでしょう。

錫は、原子番号50の元素で、Snと表記されます。金属など化合物の形での毒性は低く、人類史上で用いられてきた歴史も古いとされています。錫器は、国内でも、江戸時代には一般の家庭に普及していたようです。

錫という漢字は、容易にのばすことのできる金属という意味からなります。実際に、錫製の花器や箸置きは、気に入った形状に曲げのばしし、楽しむことができます。

このような変化に対する柔軟性、すなわちフレキシビリティーは、生活習慣病の治療においても大切な概念といえます。多忙な日常を送っている現代人にとって、規則正しい食生活や運動習慣をもつことが困難な場面も少なくないでしょう。そんなとき、ちょっとした「すきま時間」をうまく活用するなどして、継続して取り組んでいくことのできる柔軟な治療計画を立てることが、血圧や血糖、脂質の良好な管理につながっていきます。

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