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生と死にまつわるスピーチと言い伝え

[2021.07.08]

アップル設立者のひとりである故スティーブ・ジョブズ氏は、2005年の米国スタンフォード大卒業式で、後に語り継がれることになる有名なスピーチを残しています。その中で、彼は、自身ががんと診断されたときのエピソードを紹介した上で、これから社会に巣立っていく卒業生たちに、死を認識することが、大切な決断をする際に最も役立つこと、若い生命も、必ず老いて消えゆくものであり、限られた人生において、時間を無駄にせず、自らの考えに従う勇気をもつことなどを訴えています。

先日、このスピーチを読み直す機会があり、あらためて強く心に響きました。命あるものは、いつかその生を終えます。私たち人間も、同様です。医学や医療の進歩した現代においても、実際には、身体についてほんの一部のことしか明らかになっていません。だから、私たちは、いつか起こりうる病気や死といった潜在的な不安を常に抱えながら、それぞれの人生を、精いっぱい営んでいるのでしょう。

「あなたが生まれたとき、まわりの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、あなたが死ぬときには、あなたが笑って、まわりの人が泣いてくれるような人生を送りなさい」。これは、ネイティブ・アメリカンの言い伝えとされています。人生の締めくくりを笑って迎えることのできるよう、新型コロナ禍のいまこそ、自らの健康を見つめ直し、これからどう生きていきたいのかについて真剣に考えてみませんか。

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