メニュー

温度変化とヒートショック

[2021.12.23]

ウッドショック、アイアンショック、ミートショックなど、新型コロナ禍で大きく変動する国際経済事情を背景に、巷では、「○○ショック」という表現があふれています。かつてのオイルショックやリーマンショックという言葉を思い出す方もおられるでしょう。

医療の世界においても、アナフィラキシーショックや心原性ショックなど、さまざまな病態を指す用語として「○○ショック」が登場しますが、寒いこの時期に注意したいのは、ヒートショックです。ヒートショックは、急激な温度変化によって、血圧が大きく変動するなどして体にダメージを生じ、心臓や血管の病気が生じることをいいます。たとえば、お風呂に入ろうと、暖房のきいた部屋から脱衣所へ移ると、血圧が急上昇します。そして、お湯につかると、逆に血圧が一気に下がり、循環動態が乱高下します。

ヒートショックが原因となりうる病気として、心筋梗塞や脳梗塞があげられます。生命をおびやかす疾患も多く、特に、高齢の方や生活習慣病のある方で、ヒートショックによる影響を受けやすいとされています。冬場の入浴時には、あらかじめ脱衣所をあたためておいたり、お湯の温度を低めに設定したりするなどの予防策を講じておくことをお勧めします。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME