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春眠と隠れ糖尿病

[2022.03.31]

「春眠暁を覚えず」とはよくいったもので、桜咲くこの季節、日中の心地よい陽気に誘われて、ついウトウトとなってしまいがちです。ある報告によると、春は、寒暖差が激しく自律神経が乱れやすかったり、学校や職場などでの環境の変化があったり、花粉や黄砂によるアレルギー症状が出やすかったりするため、夜に快適な睡眠をとりにくく、午睡へと誘われる一因になっているのだそうです。

一方、春に限らず、日中眠気を感じやすい方は、もしかしたら食後高血糖による「隠れ糖尿病」かもしれません。食事をすると、一般に血糖が上がりますが、この値が異常に高くなってしまう方がいます。食後高血糖の場合、血糖を下げるために膵臓から出るホルモンであるインスリンが通常より過剰に放出され、血糖を急激に低下させようとします。その作用により、眠気やだるさが生じるとされています。

食後高血糖が持続するようになれば、「隠れ」ではなく、真の意味での糖尿病に転じます。余分な糖は、体内でかたちを変えて蓄積し、老化の進行や、高血圧やがんなど生活習慣病発症の原因になるといわれています。食後高血糖や糖尿病を防ぐためにも、春眠から覚めたら、春の景色を眺めに、散歩に出かけてみませんか。

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