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心不全とお薬以外の選択肢

[2023.02.22]

がんに対する向き合いかたとして、補完代替医療という考え方があります。これは、お薬や手術、放射線といったいわゆる西洋医学による治療を補う、または、それに取ってかわる医療をいいます。具体的に、健康食品やサプリメントの摂取、運動療法、心理療法などがあげられます。

そんな補完代替療法が、心不全にも有効かもしれないとするステートメントが、最近、米国心臓協会によって発表されました。たとえば、オメガ3脂肪酸を多く含む魚油は、適量を摂取することで、心不全患者にメリットをもたらすと報告されています。また、ヨガや太極拳が、生活の質の改善や心不全に伴う炎症マーカーの低下に作用することが示されました。

一方、脂肪酸の過剰摂取や過度の運動によるリスクも併記されています。つまり、十分な知識のないまま、お薬以外の選択肢だけに頼ることは、危険といえます。心不全と診断されたら、信頼できる専門医とともに、適切な情報のもと、ライフスタイルにあった西洋医学的な治療と補完代替療法を、それぞれ選んでいくことが大切です。

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