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夜間頻尿と水分摂取

[2022.08.18]

「夜、何度もトイレに行きたくなって困っている」。そんな訴えを、特に、高齢の方から伺うことが、よくあります。

たとえば、排尿に関係するホルモンのバランスに異常をきたすような病気の場合、基本的に、夜間だけでなく、昼間も尿がよく出ます。そのため、夜間だけの頻尿については、病気以外の原因を考えていくことも大切です。

加齢や睡眠不足は、夜間頻尿の原因になるといわれています。また、利尿作用のあるおくすりを就寝前に内服すると、寝ている間に度々尿意でめざめることがあります。

水分の摂り過ぎも、夜間頻尿を引き起こします。治療中の病気などによっても異なりますが、一般に、飲むことで摂取する水分の適量は、1日あたり約1リットルといわれています。ある報告では、尿が最も出やすいのは、飲水後約1時間だそうです。そのため、夕方以降も、日中同様に多く水分を摂っていたり、夕食時に、冷たいビールを飲んだりすると、夜のトイレ回数が増えてしまいます。

まだまだ暑いこの時期、巷では、熱中症予防にしっかり水分補給をしましょうといった呼びかけを、よく耳にします。もちろん大切なことですが、夜間頻尿にお困りの方は、特に就寝前の過剰な水分摂取にもご注意を。

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