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夏の甲子園と思い出

[2019.08.27]

記者のち医者という、ちょっと変わった経歴をもっているため、この季節になると、高校野球取材に熱中した新聞記者としての駆け出しのころを思い出します。今夏の高校野球も、各地で熱戦が繰り広げられました。

いわゆる夏の甲子園と呼ばれる全国高校野球選手権大会は、日本高等学校野球連盟と朝日新聞社が主催で、同社では、運動部等のベテラン記者以外に、入社2,3年目の新人記者が、各地方の代表校に張りついて取材する機会を得ます。当時、同社の記者として、事件や事故などの取材に奔走していた私も、高知県の地方大会を担当することになり、大会前から各出場校を訪ね、気になる話題を特集記事にまとめるなどして、紙面を盛り上げました。甲子園では、代表校の明徳義塾高校に密着し、バックネット裏から、選手や彼らを支える人たちの熱い思いを記事に書き続けました。

あのときにかいだ土のにおいや、グラウンドに揺らめく熱気を思い出すたびに、そこにいた若者たちの、悔し涙や混じりけのない笑顔が目の前によみがえり、さあ、もうひと踏ん張りしようかと、自分を奮い立たせることができます。

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