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マスクとシールド

[2020.12.10]

新型コロナ禍にあって、外出時のマスク着用が日常となってきました。

ただ、ひとくくりにマスクといっても、その材質はさまざまです。一般に普及しているのは、不織布タイプ、布タイプ、ウレタンタイプなどでしょうか。そして、材質によって、飛沫の吐き出しや吸い込みを抑える効果に違いがあることが、徐々に明らかになっています。

たとえば、あるシミュレーション結果では、不織布タイプのマスク着用時の飛沫が、吐き出し時約20%、吸い込み時約30%だったのに対し、布、ウレタンの順で飛沫量が増加し、ウレタンタイプで、吐き出し時約50%、吸い込み時60-70%だったと報告されています。

また、この報告では、いわゆるシールド着用時の飛沫データも示されています。これによると、吐き出し時の飛沫量は、フェイスシールドで約80%、マウスシールドで約90%もあり、吸い込みに関しての予防効果はほぼなく、小さな飛沫粒子であるエアロゾルを防ぐことはできないと結論づけています。

マウスシールドについては、見ための透明感等からか、テレビ番組でタレントが着用しているのをよく目にします。また、感染リスクの低減を啓蒙する立場にある医療従事者や政治家の中にも、公然とマウスシールドを着用している方がおられ、どれほどの感染予防および感染拡大防止効果があるのか、心配になってきます。

さまざまな検証データや捉え方はあるでしょうが、シールド着用時には、特別な事情のない限り、基本的にマスクの併用が前提であると考えたほうがよいでしょう。

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