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スイカと水の恵み

[2020.08.20]

甘い汁をたっぷりと含んだスイカの果実は、夏の風物詩です。学生時代、新疆ウイグル自治区にあるトルファンやカシュガルといったシルクロード沿いの都市を旅したことがあります。日焼けした砂の舞う、灼熱の大地の真ん中で、案内人である回族の男性が振る舞ってくれたスイカに、乾いた喉がキュッと潤され、砂漠のオアシスを想像したのを覚えています。

スイカには、夏バテ防止効果があるといわれています。その果実の90%以上が水分のため、自然の恵みによる水分補給が可能です。また、最近では、あまり見かけなくなった気がしますが、スイカに塩をかけて食べる方がおられます。もしかしたら、それは、水分と塩分をともに摂取するという点で、熱中症に伴う脱水予防として理に適っているといえるかもしれません。一方、スイカは、カリウムを多く含み、夏場に水分の摂り過ぎでむくんだ体に対し、利尿効果を発揮すると考えられています。

ただし、日本では、欧米と比較し、日頃から塩分摂取量が多いため、熱中症対策として、あえて過量の塩分をとる必要はないとの意見があります。また、腎臓の病気を指摘されている方にとっては、カリウムを多く含む食品の摂取は、要注意です。

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