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ウェアラブルデバイスと健康管理

[2021.11.11]

ひと昔前には空想の世界でだけありえたことが、現実になりつつあります。たとえば、スマートフォンの操作ひとつでエアコンをつけたり、機械に話しかけるだけで好きな音楽を流したりするなど、幼いころに絵本で見たようなことを、実体験できるようになりました。

装着可能な精密機器を指すウェラブルデバイスも、近未来的な製品のひとつです。眼鏡や腕時計のように、簡単に身に着けることができ、ビデオ機能やメールの送受信機能を備えているものがあります。循環器の分野では、致死的な頻脈性不整脈を起こすリスクのある患者さんに用いられる、着用型自動除細動器などがあげられます。

最近、よく見かけるようになったのは、血圧や脈拍、呼吸管理の可能な、スマートウオッチでしょうか。スマートウオッチを用いて、血圧記録をつけている患者さんもいらっしゃいます。ただし、その精度に、注意が必要です。一般に、血圧測定の際、腕や手首に巻く帯状の布をカフといいますが、現時点で、カフを用いない血圧測定装置には、医療機器としての公的規格がないからです。

ウェラブルデバイスは、携帯性や機能性、デザインの向上とともに、着実に普及している印象です。それぞれの装置の特性や限界を十分に理解した上で使用するならば、特に、多忙な日々を過ごしている方にとって、健康管理の目安となりうるでしょう。

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