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院長ブログ

北斗七星と夜間高血圧(2022.08.04更新)

北極星を夜空に探すとき、北斗七星を目印としてたどります。北極星自体は、それほど輝きに満ちた星ではありません。しかし、いつも天の北極近くのほぼ同じ位置に見えるため、方位磁石やGPS(全地球測位システム)のなかった時代の旅人にとって、最も頼りになる道標のひとつでした。

北斗七星は、その形状から、ひしゃく星とも呼ばれます。ひしゃくの水をくむ部分の先端をかたちづくる星2つを結び、下方に5倍線をのばした先にほんのり光を放っている点が、北極星なのです。

さて、ひしゃくは、英語でdipperといい、北斗七星は、Big Dipperと表現されます。循環器科の医師としての立場でこの言葉を聞くと、夜間高血圧がすぐに思い浮かびます。

正常な血圧は、日中と比べて夜間に10-20%低下し、これをdipper型といいます。しかし、動脈硬化性心疾患などのリスクとなる夜間高血圧の場合、10%未満しか低下しないnon-dipper型や、逆に高くなるriser型を示します。夜間高血圧の原因として、糖尿病や睡眠時無呼吸症候群などが指摘されています。

夜間高血圧は、診察室では評価できません。だからこそ、寝る前や、起床後すぐに測る血圧の記録が、とても重要になります。家庭血圧測定と生活習慣改善を実践し、北斗七星のようにたくさんの水をくめるようなdipper型の夜間血圧を目指しましょう。

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