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院長ブログ

新型コロナワクチンへの期待と不安(2021.02.10更新)

最近、患者さんから、新型コロナウイルスに対するワクチンについて尋ねられることが増えてきました。ワクチンに関する詳しい情報については、厚生労働省のホームページに、医療関係者以外の方にもわかりやすい内容で、詳しく記載されています。

新型コロナワクチンへの期待と不安が高まる中、ワクチンを打つことで、どれだけ感染を予防できるのか、また、発熱や痛みといった副反応はどの程度なのかなどといったデータが、いま、最も欲しい情報なのではないでしょうか。

“The New England Journal of Medicine”という有名な医学雑誌に昨年末掲載された、”Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine”という論文を読んでみました。同論文は、4万人以上を対象に、国内でも接種計画が進められているファイザー社製ワクチンの安全性と有効性を検討した試験について示されたものです。

これによると、新型コロナウイルス感染の発症は、ワクチンを2回接種後7日間以上フォローアップできた群18,198人中8例、未接種の対照群18,325人中162例となり、予想以上の発症抑制効果が示されました(有効率95%)。また、副反応として、注射部位の痛みや腫れ、発熱、倦怠感などの症状が報告されていますが、ほとんどが1,2日間で改善しているようです。ほか、接種後に重篤な有害事象が発生した率については、接種した群としなかった群とで同程度だったとも記されています。

もちろん、長期的にフォローアップしたデータはなく、現時点で、発症抑制効果は期待できても、感染自体を予防できるかどうかについては、明らかになっていません。また、ワクチン接種により集団免疫を獲得できるかどうかも不明であり、この論文が、将来にわたる安全性や有効性を必ずしも担保したものであるとはいえません。しかし、ひとつの参考資料として、とても興味深い内容であると感じました。

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