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院長ブログ

高血圧と新型コロナ(2020.09.10更新)

長引く新型コロナ禍で、マスクの着用や密な状況の回避など、依然緊張を強いられる場面が多い一方で、新しい生活様式に、少しずつ慣れてきた印象も受けます。循環器疾患をメーンに診療している当院では、高血圧の患者さんが大勢おられますが、そうした患者さんから、高血圧と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との関連について尋ねられることがあります。その際、日本高血圧学会や日本循環器学会が公開している情報をもとに、お答えするようにしています。

たとえば、COVID-19の重症例や死亡例に、高血圧患者さんの頻度が高いとの報告があります。しかし、そもそも高血圧は高齢者に多く、重症および死亡例も同様と考えると、因果関係を証明するには、更に統計学的精査が必要になります。また、一部の降圧剤とCOVID-19重症化との関連を指摘した報告もありますが、これを証明する医学的根拠のあるデータに乏しいのが現状で、むしろ、怠薬や休薬による血圧上昇や血圧変動が、感染リスクを高めてしまうこともあるかもしれません。一方、COVID-19流行の長期化で、テイクアウトの食事や保存食の利用が増えたり、運動不足になったりすると、高血圧が悪化してしまう可能性があります。

新型コロナ禍以前のように、または、それ以上に、高血圧管理や治療に対する意識づけが必要な気がします。食事や運動療法、必要な量の服薬を継続し、定期的に医療機関でフィジカルチェックを受けることが、とても大切です。当院では、換気や消毒など適切な感染対策を実施し、高血圧など定期的な受診が望ましい疾患をお持ちの患者さんが、安心して来院できる環境整備を進めています。

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