春の動悸と期外収縮
[2024.03.28]
春うららというには、まだひと足早いのでしょうか。最近、雨の日が続いています。この雨も、春爛漫の花を咲かせるための一滴になるのでしょう。
さて、この季節、心身の不調をきたす方が少なからずいらっしゃいます。代表的なのは、花粉症ですが、そうでない方も、動悸や頭痛、だるさなどを感じたことはありませんか。
春は、1年のうちでも1日の気温差が大きく、天気も移ろいやすい季節です。そうした自然界の変化は、私たちの自律神経に大きな影響を与えます。自律神経のバランスが崩れると、さまざまな不快な症状を引き起こすことがあります。
循環器内科医の視点からすると、動悸ときいてまず思い浮かべるのは、不整脈です。脈が飛ぶ代表的な不整脈のひとつが、本来の発電所ではない心筋部位からの電気刺激により生じる期外収縮です。期外収縮は、健診で指摘されることも多く、自律神経のうちの交感神経が活性化されることによって起こりうることがわかっています。一方、心筋梗塞や心筋症など心臓自体のダメージによっても起こるため、治療が必要かどうか、適切な診断が大切です。
春の動悸、気になる方はいつでもご相談ください。