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家庭血圧とおすすめ測定法

[2019.06.06]

患者さんが自宅で自ら測定する家庭血圧は、血圧を評価したり、治療内容を考えたりする上で、とても大切です。当院では、原則として、対象となる患者さん全員に血圧手帳をお渡しし、その記録を参考にお薬の調整や生活指導を実施しています。

このたび、5年ぶりに改訂された、高血圧治療ガイドライン2019(日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編)では、同2014の内容を踏襲し、家庭血圧の測定環境を「静かで適当な室温の環境」「原則として背もたれつきの椅子に脚を組まずに座って1-2分の安静後」「会話を交わさない環境」「測定前に喫煙、飲酒、カフェインの摂取は行わない」「カフ位置を心臓の高さに維持できる環境」と定めています。なお、カフとは、血圧測定の際、腕に巻きつける圧迫帯のことです。

また、同ガイドラインによる家庭血圧の測定必須条件として、たとえば「朝(起床後)1時間以内」「排尿後」「朝の服薬前」「朝食前」「座位1-2分安静後」などが示されています。

血圧は、心房細動などの不整脈をお持ちの方では、測定するたびに異なる数値になることがよくあります。また、そのときの体調や気分などによっても、大きく変動します。血圧測定のしかたでお困りの方がいらっしゃいましたら、遠慮なくお尋ねください。

(今回ご紹介しました血圧測定法につきましては、日本高血圧学会より転載許可をいただいています)

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