大寒と耐寒
[2023.01.26]
二十四節気では、1月20日ごろから、大寒に入ります。年間で最も寒い時期とされており、ここ数日間の気温をみていると、確かにその通りだと頷けます。
大寒を乗りきるため、古来より、耐寒の備えも工夫されてきました。乾布摩擦もそのうちの1つと言え、幼いころの記憶としてよみがえってきます。その効果にはさまざまな意見がありますが、柔らかい布で優しく皮膚をこすることで、冷え症や睡眠の質の改善、免疫力の向上などを期待できるとされています。また、節分までの寒の内に酒や味噌などを仕込む、いわゆる寒仕込みは、空気中の雑菌が少なく、腐りにくいとされる、大寒の時期を利用した、生活の知恵といえるでしょう。
大寒を過ぎれば、立春となります。健康な心身で春を迎えるための準備をしつつ、この寒さをともに乗りきってまいりましょう。