夏至とタコ
二十四節気のひとつ、夏至。定気法によると、今年は6月21日に夏至を迎えます。1年で最も昼の時間が長くなる日で、冬至と比べると、5時間近くも長くなります。
ただ、日の出から日没までの時間が最長かというと、実はそうではないようです。日の出は、夏至より前の6月初旬から中旬までが最も早く、日の入りは、夏至の少し後で最も遅くなるのです。これは、太陽のまわりを地球が回る面に対し、地球の自転軸が傾いていることなどが原因のようです。いずれにしても、夏至とその前後の時期には、天高い位置から地上に降りそそぐ陽光に、深緑が映え、心が躍ります。
一方、その間は、梅雨の時期や農繁期とも重なります。そのためでしょうか、南瓜を食べたり、ゆず湯に入ったりと、定番の行事がすぐに思い浮かぶ冬至と比べ、全国的に広がり、根づいている風習に乏しい印象です。
そんな中、関西地方では、夏至にタコを食べる習慣があるそうです。タコの8本足にちなんで、稲がしっかりと根づくように、また、たくさんの稲穂ができるようにとの願いから、田植えの季節でもあるこの時期に、タコが食べられるようになったといわれています。
プリプリとして、刺身でも唐揚げでもおいしいタコですが、タンパク質やビタミン類が豊富で、栄養面でも評価されています。疲労回復効果を期待できるタウリンも、意外にも多く含まれています。夏至にタコ、暑さ対策や熱中症予防対策としても、ひと役買いそうなマリアージュです。
