実りの季節、受験生にとっては、本番に向けた追い込みの時期でしょうか。

自身を振り返ると、幼いころから本を読むのは好きでしたが、いわゆる受験勉強をほとんどしてきませんでした。そのため、高校時代の担任からは、大学進学なんて無理と言われていました。そんな私が、とあるきっかけから大学に行きたいと思い立ち、本格的に受験勉強を始めたのが、文化祭と体育祭の終わった高校3年生のこの時期。1年間の浪人生活を経て志望校に合格したのですが、大幅に出遅れた感のある受験競争に飛び込んでいくにあたり、くじけそうな心を奮い立たせてくれた言葉が、いくつかありました。そのうちの2つを紹介します。

「決してへこたれるな、へこたれたならへこたれたままがんばれ」。出典を思い出せませんが、怠け心が芽を出してしまったとき、自らへの戒めとしました。目標に向かって遅きに失せず、一心不乱に勉強しようと自身を鼓舞しました。

「いま全力で頑張れないやつが、これからの人生で、ほかに全力で頑張れることがあると思うか」。予備校での最初の授業で、講師に言われました。甘ったれた生活を送っていた私に、ガツンと響きました。まず、目標をもつこと。そして、そのためにいまできることを全力ですること。また、なにかを始める前から決してあきらめてはいけないこと。

受験生に限らず、いまを生きることに悩んでいる人たちに、ここに記した言葉を捧げます。