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マイコプラズマ肺炎と気管支喘息

[2024.10.24]

最近、マイコプラズマ肺炎の報告数が増えているようです。聞き慣れない病名だと思われる方も多いでしょうが、典型的な肺炎とは異なる異型肺炎のひとつとして、古くから知られていました。

子どもや若い世代にみられることが多く、咳や発熱など風邪に似た症状が長く続きます。また、下痢や嘔吐、皮疹といった症状を伴うこともあります。原因病原体の肺炎マイコプラズマは、自己増殖可能な最小の微生物で、細菌に分類されます。治療としては、抗生剤による化学療法が基本となります。

さて、そんなマイコプラズマ肺炎ですが、近年、気管支喘息の増悪に関与しているということが報告されています。これは、マイコプラズマ肺炎の特徴が、感染した人の免疫に誘発される炎症反応であり、アレルギー疾患である気管支喘息の増悪因子になりうるからです。

ちなみに、気管支喘息増悪時には、ステロイド剤が用いられますが、マイコプラズマ感染による気管支喘息増悪時に、抗菌剤とステロイド剤を併用するかどうかについては、意見が分かれています。

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