ハロウィンとかぼちゃ
この時期、街角や店頭で、ハロウィンの装飾を見かけることが多くなりました。ハロウィンは、いまや国民的行事のひとつになったといっていいでしょう。
ハロウィンは、アイルランドの発祥とされ、作物の収穫を祝うお祭りです。また、先祖の霊を迎え、悪霊を追い払う意味もあり、仮装したり、たき火をしたりするのは、そのためといわれています。ハロウィンと聞いてまず思い浮かべるのが、怖い顔にくり抜かれたかぼちゃ、「ジャック・オー・ランタン」でしょう。なお、元々は、かぼちゃでなく、かぶが用いられていたようです。
かぼちゃは、栄養価が高いことでも知られています。たとえば、かぼちゃに含まれるビタミン類は、体内への細菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫反応や、老化を防ぐ抗酸化作用に関係し、肌の乾燥やむくみを改善させる力もあるとされています。また、かぼちゃは、糖質の多い食品のひとつですが、食物線維も豊富で、摂取量や調理法を工夫することで、糖尿病の患者さんでも食べていただくことができます。ちなみに、かぼちゃの皮や種にも栄養がつまっており、たとえば、漢方薬にも用いられる種は、動脈硬化の予防効果を期待できるリノール酸などを含んでいます。
かぼちゃの収穫時期は夏ですが、秋から冬にかけて、より甘みが増してきます。豊穣への感謝と無病息災の願いをこめて、かぼちゃをおいしくいただきましょう。